まったりとPSSP2018感想文その6
どうも、山岡死LAWです。猛暑に台風に地震と天災のニュースが続いてると思いきやはや10月に突入致しましたね。「連休絶対潰すマン」と化していた今年の台風ですが、今回の台風25号はどうやら日本列島の北側に逸れて行ってくれまして。
普段の弊社では有り得ないのですが、土曜日&祭日の月曜日が仕事と言う飛び石仕事でして、これまた予定が立てにくく遠出もしづらい状況。そんなこんなをツイッターでボヤきましたらば、
と、僕の大好きなネットパフォーマー、ハンサム先生から素敵な煽りを頂戴しましたので、訥々と感想文の続きを書きしたためていく所存でございます。 なんか、先週も似たような週末やったなぁ。デジャブかしら?
21.卵王子
・5.743点
・7.9点~1.0点
・全体29位、シングル23位
はい、さて困りました。今回の感想文初の動画非公開で御座います。多くを語れないと言うか思い出し切れずうつろな事を書いても申し訳ないし、そもそも非公開理由として満足のいく出来栄えではなかったからとしたらもしかしたらあまり語られたくないのかもしれないし。
とりあえず。曲がめっちゃ渋かったんですよ。「SABER WING (satellite silhouette remix)」でございました。まさかのサテライトシルエットリミックスの方のセイバーウイング。パフォ大会でこの曲にお目にかかれるとは驚きました。ちなみにもう一つの方のセイバーウイングのリミックスの方、山岡はかつて何気なくプレイしたら曲が速くなったり遅くなったりが激しすぎてトラウマになりました。
あと、服装がふんわりひんらりしていてピアノの音メインの曲にすごく合ってました。
それから、やりたい世界観とか構成とかめっちゃ伝わってきたんでそこが猛烈に良かったです。ただそれだけにちょっとグダったとこあったりミスもあったりでもったいなかったですねぇ。。。ご本人もその辺の不完全燃焼具合ゆえの動画非公開なのかしら?と思ってみたり。
そういえば、以前お見掛けした時は髪の毛短髪のツンツンで精悍な感じだったんですが、久しぶりにお会いしたら髪の毛は伸びて年相応に柔和な顔立ちになられてて、一瞬誰か分からず、昔「マネーの虎」に出ていた安田久社長かしら?と思いました。よく見たらああ違うわ卵王子さんだわってなりました。
今画像検索して改めて見たら全然違いました。
と言う訳でその短髪ツンツンだった頃の代表作、12年前「UNSUNG WAR」で披露された「BREAK DOWN」を振り返ってみましょう。
ゲームセンターにおける公序良俗に考慮して半裸などの露出を禁止するパフォ大会もかつては普通にありましたが、知ったことかと言わんばかりの脱衣。そして筋肉。そして笑顔。むしろ筋肉は衣装ですと言っても過言ではないでしょう。間違いなく名作です。
ダンス的にもちゃんと実力のある人にこんなことをされたらたまったもんじゃありません。最高でした。
本当は、この元気いっぱいブレイクダウンからの今回PSSP2018の激渋セイバーリミを見てくれ~って調子で感想文を書こうと思ってたんですがなんせ非公開だからいた仕方ありません。なのでいずれ機会を見ての再演を強く希望します。完成品を見せてください(笑)。
卵王子さんも、どちらかと言えば今回はいわゆる「現役復帰勢」の方だと思うので、せっかく帰ってきたのだから、これで終わり、ではなくまた次回と期待しておきます。
22.SAKE
・6.152点
・9.2点~2.0点
・全体27位、シングル22位
もともとのSAKEさんはスコアの強い人です。そしてイベントなどでは裏方をしてもきっちりとこなす、そんな正確に仕事をこなす人と言うイメージなんです。
パフォを始めたころ、お世辞にも機敏とは言えない動きでしたが、年月を重ね努力を重ね着実に成長されていくSAKEさん。全ては順調に見えました。
しかし2年前の2016年3月。事件が起こります。
PefoFes27 [1st Stage 7] SAKE - YouTube
そうです。「パフォフェス27」で披露された通称「サケバス」です。
初めの方はダブル譜面を正確に踏んでいく、いわば「いつものSAKEさん」だったのですが、1回目のサビで唐突に表れた謎の風船。それを頭上に掲げぐりぐり振り回しながらも足元は正確に矢印を捉えていくSAKEさん。我々はいったい何を見せられているんだ!?と言う得も言われぬ高揚感に包まれていきます。
しかしそんな風船をSAKEさんはサビ終わりと同時に投げ捨てます。動画で見るとまたこれがイイ感じに余韻たっぷりに画枠外に消えていきます。
そこから何事も無かったかのように普通に踏むSAKEさん。途中意欲的にグラウンド技も挟んできて、さあ本サビです。
・・・キターッ!2本目の風船です!そして1本目と全く同じ振り!風船の復活!パーフェクトな天丼です! 拍手喝采のりりぃさん!酸欠の枝豆さん!
パフォフェスはお披露目形式なので表彰とかは無かったんですが、それでも何回見ても「パフォフェス27」の優勝はSAKEさんでした個人的に。
その後「サケバス」をオマージュしたパフォが披露されたり、風船に描かれていた「GO!JAPAN」がごく狭い界隈で流行語になったりと大きなムーブメントを呼びました。
さて今回のSAKEさんでありますが、出ました。やってくれました。
曲は「あやかしかくし」ダブルのディフィカルト。そして0.25倍速です。そもそものBPMが85しかないこの曲、いわゆる「低速パフォ」で、画面に流れるというか渋滞している譜面の密圧を楽しむ、特にDDRをちゃんとプレイしているスコアラークリアラーさんには喜ばれるパフォだと思います。
しかし。しかしです。
その両手に持ってるリボンは何だ。
キラキラときらめくリボン。山岡の実家の裏の田んぼでスズメ除けに張ってたリボンにそっくりです。曲調も相まって思わずノスタルジックな気持ちになりました。
しかもただやみくもにふりふりしてるだけじゃないんですよ。イントロから歌詞が始まるところで振り方のテンポが変わってますし、1:23では「ピロリピロリピロリ」って音に合わせて片方のリボンをくりくりしてます。まさかの音ハメです(1:31も同様です)。
1:39~1:40ではぴょんぴょんと飛びながら回転しますが、手を広げて回るだけなら普通なのですがリボンのおかげで見栄えが5割増しくらいしてます。
今回のSAKEさんの見所は、大きく要約しまして4点あります。
①「あやかしかくし」と言うタイトルなのに全く怪しさが隠れていない
リボンの攻撃力が全面に出てます。
②リボンと足さばきのアンビバレンツ
たなびくリボンの優雅さと足のバタバタ感が全く合致しないのにそれを同時に見せられているというSF(すこしふしぎ)。
③リボンが画面にだいぶ被っている
はい、今回の一番のツボです。低速パフォです。非背面です。すなわちSAKEさんですからフルコンボを目指している訳です。でも選択したアイテムがリボン。振り回せば振り回すほどキラキラヒラヒラ画面を遮蔽してきます。
絶対邪魔やん!分かり切ってる事やん!
ああ、目障りだな、じゃあ別のアイテムにしようか・・・と言う選択肢もあったはずです。なのにSAKEさんはそれを選ばなかったのです。結論としてフルコンボは達成されませんでしたが、攻めた結果なのです。僕は支持します。
④最後までやり通した
「あやかしかくし」でリボンを振る、というのを最初から最後までやり通しました。他に何の小ネタを挟むでもなく、小休止を入れるでもなく。
どうですこの意志の強さ。メンタルタフネス。浮気知らず。誠に実直と言うより他ありません。
今回のSAKEさんの採点結果を見てみますと、8点以上の高得点を付けた方が24人中6人もいました。確実に刺さった層がいたという事です。そして審査員Cさんに至っては、8.5点となんとシングル優勝したりりぃさんと同点をつけていらっしゃいます。まさに一矢報いた訳です。
ツイッターで「100均で売っているリボンを適度な長さに切った物でした」と言ってましたが、普段のSAKEさんを知ってるだけにもう想像するだけで笑いがこみ上げてきます。
一人で100均でキラキラリボンを購入するSAKEさん。
自室で一人、「これくらいの長さなら大丈夫かな・・・?」と思案しながらリボンを切るSAKEさん。
大好きです。
真面目でいつつ、これからもちょいちょい変なパフォ見せてください。
23.稀雨
・7.338点
・9.1点~4.0点
・全体14位、シングル12位
アム茶の大会では2連覇したこともある、関西ではその名を知らぬパフォーマーはいない女帝、稀雨ちゃんです。学名はゴリラゴリラです(アッ、怒られる)。
まぁ何か聞くところによりますと直前まで違う曲で出る予定で練習してたけど、当日か前日の土壇場でやっぱり無理ーってなって急遽過去ネタ引っ張り出してきたって話らしいですよ。
で、引っ張り出してきたのがアム茶大会での優勝曲という。
おかしいですよwww そして流石に出来は良いし強いです。案の定関西勢最上位でした。おめでとうございます。
当然出だしから可愛いのですが、ショックアローを巧みに中央銀パネル使って避けてます。かつ振りをちゃんと入れてくるという。
0:31~0:36のサビメロの振りが完璧ですね。流れ、動き、譜面との親和性、全部イイです。0:45~0:46の手をくりくりっとさせる振りも大変キュートでよろしいかと存じます。
0:57からの連続ショックアロー地帯は、もうパネルから降りちゃってギャラリーと化しますw やっぱりここはウケてましたね。踏んではいけない矢印が来るから筐体から降りる、実に分かり易いです。
1:10~1:11のバー持って屈伸もよかったですね。全体通してみてもここは印象値が高いです。
1:12~1:22なんかは、曲的には転調して抑えめに流したいところなのに、「てん、ててん」ってリズムでずっと矢印は来るし合間にショックアローも流れてくるというパフォ泣かせな譜面なのですが稀雨さんはここを正しく表現しつつ正しく踏んでいきます。技術と表現力の高次元融合です。
1:30~1:31ですが、前回のアム茶優勝の時よりも手が小さく手元でキレよく動かす振りに変わってますね。その分表情が効いていて余裕も感じます。
1:35~1:37の「砂の上に書いた君の名前」のところ、フリーズアローと普通の矢印がミックスされた譜面ですが、稀雨さんの振付見てるともうこう踏むしかないだろって感じに思えてくるのがすごいです。大きく手を振るのも映えてて素敵です。
最後はちょっとミス?って感じで踏みそこなってましたが、くりんと可愛くターンしてパァッと両手広げてあげて何かうまーくごまかした感じw大人の女性のしたたかさを垣間見ました(←?)
まぁとにかく稀雨さんのパフォは振りが細部まで練り込まれてて見ていて飽きませんし動画で見返しても都度新しい発見があるって気がします。
なので興味ある方はぜひ、2014年5月のアム茶大会優勝パフォの方も動画で見てみましょう。明るい屋外なので、表情はこっちの方が断然きれいに見えます!
茶屋町20140503 稀雨 / KIU - YouTube
24.色
・6.867点
・9.2点~3.0点
・全体19位、シングル17位
色ちゃんです。関西圏ではおなじみ、「ダンレボの神様」です。ですのでTシャツにも「神降臨」と書かれています。
今回の曲は「D2R」。ツイッターより、「20周年なのでD2Rにしました」との事です。2しか合うてへんやんけw
とりあえず0:06の直立不動から「ニカーッ」って笑うところめっちゃ面白いんですけどwww Youtubeのシークバーを操作してここだけ連続で見るとヤバイですwww
そうだよね、冒頭からフリーズアロー来たら四股踏むよねw すごい安心感。そして突っ張りからのへんなおじさんとのっけから色ちゃんムーブ全開でギャラリーのボルテージも一気に上がります。
0:19~0:21、全身の動きは固めたままぴょんぴょん回転からの両腕をブンブンがいい流れです。これは初見は笑います。こういう静と動のメリハリが上手いんですよね。0:43~0:48も腰をくねくねさせながらゆっくり一周、全開の笑顔も映えてます、そこからの軽妙なぴょんぴょんが楽しげです。
1:13~1:18はこれもおなじみのモーション。でも過剰な繰り返しで意図的に笑いを誘ってきます。
1:20~1:25はピースサイン連発。でもよく見てくださいね、最後のピースは人差し指と中指が閉じたり開いたりしてますからね。たまたま掛け声の「はいはいはい!」ともイイ感じに合ってますw
そこからの波動拳。ああ、そうだまだ波動拳見てなかったわ、ここで出してきてくれたかーという実家のような安心感。
最後は3方向に手を振りご挨拶、からのバーに唐竹割り。これもおなじみです。が、今回はバーをチョップした瞬間にフルコンボのエフェクト音が。
そうですフルコンボだったんですね。色ちゃん、体デカくて曲中全然画面見えへんから全く気付きませんでしたw
色ちゃんのパフォに関して。おそらく「変わり映えしない」だとか揶揄される事もあるかと思います。
でも、そんな事、おそらく色ちゃんは知ってます。知ったうえなのです。
おそらく心の調子はよくないし、年齢的にも(※小生よりも2歳上)新しいことにチャレンジするのは相当な気力が要る。「変えられない」のも真実です。
でも「変えない」のも真実です。
「KOFD」と言う全国大会があった19年前。色ちゃんも出たかったらしいですが「その頃は底辺」だったとツイッターでつぶやいてました。
「底辺」だったパフォーマーは十何年の月日を経て「神様」にまで昇り詰めました。じゃあここからどうするのか?
色ちゃんはその答えに、「神様で居続ける事」を選択したのです。
「神様」を継続する為に「変えない」のです。
能や歌舞伎などの伝統芸能は保存されていくべきと大多数は答えるでしょう。
「色」という「伝統芸能」も保存されていくべきなのです。
でももし彼のパフォに変化や進化があったら、それはそれで諸手を挙げて礼賛しましょうw
25.りりぃ
・9.081点
・10.0点~7.0点
・全体2位、シングル1位
すごい以外何を申し上げればよいのやら。しかも誰よりも自己分析力に長けてるので小生がいくら駄文を連ねたところで全て蛇足と化してしまうのでは、と思わされるりりぃさんですシングル優勝おめでとうございます。
・「Try 2 Luv. U」で勝つと言うすごさ
はっきりいってゆったりした曲ですよ。しかも短い。曲が与える印象の強さの度合いで言えば参加者の中ではかなり下位なのではないでしょうか。それでも勝ってしまうのですから。
・AAAでクリアと言うえげつなさ
本人曰くPFCを狙っていたらしいですが。他の参加者がフルコンボを目指し、ある人は達成しある人はミスをし、そこに一喜一憂悲喜こもごもしてましたが、彼は我々の一歩先を歩んでいました。そりゃあ勝てませんw
・Penko氏のパフォを事前に見れるという強み
優勝候補にして結果シングル2位だったぺんこ氏のパフォを作成時から見れる、そして自分の好きな事だけやってては勝てないと判断するやすぐ軌道修正(曲変更)して勝てるパフォをこしらえて来ました。分析する力と実現する努力。
・積み重ねてきたダンス力
これこそ一朝一夕には絶対に敵わない所でしょう。しかもそのスタイルが単一じゃなくて、ワックがあってドルフィンにグラウンド技にランニングマンに、とあんまり言及すると小生がヤケドしそうなんでこの辺でやめとこw
・自己分析力と自己管理能力
さっきも書きましたけど分析力ですね。どうしたら勝てるのかというコンペを意識したパフォ作り。ぺんこ氏と違う世界で、ほかの参加者とも被らない世界で。
そして自己管理能力。結婚して子供も生まれた世帯主、普通なら自分の時間は少なくなり不利ですが、彼はしっかりと半年と言う長い育休を取りました。彼の社内でも異例の事らしいですね。やりたい事とやらなければいけない事の両立。大人やわー。
とまぁ、これは勝てないというのはよく分かったので(笑)、ここからはパフォについての感想をば。
とにかく余裕たっぷりです。曲がゆっくりなせいもありますが、一つ一つの動きが丁寧で、かつパネルへのアクセスが巧妙です。神経がパネルに行き届いているのが見て取れます。
パンキングから入って動きの大きさでしっかりツカミに成功し、0:25~0:27のしゃがみながら足をスイッチしつつ回転(?)。当たり前のようにコンボも切れません。おかしいよw
0:32~0:35の女性ラップに入ってからのパンキングがまたかっこいいです。上右と上左と同時踏みが2回入ってきてるんですがバタバタ踏みません。でもコンボは以下略。うめえw
0:38からのランニングマンというかDDR的にはスライドステップ。画面向いてるとはいえスライドってめっちゃ早取りしがちなんですよね経験上。でもコ(略
で0:40の上下同時踏みからのターンのキレ。地面に対して垂直でブレ無し。でその直後の左右→下右→下左って同時踏み3連をクラブで踏みこなすのホント通好みですし動画で何回も見ちゃいました。で(ry
0:47からの手をうにょうにょ~って伸ばして腰元にキュッと引き寄せてそこからの腰のロール具合がセクシーです。音にもバッチリ合ってます。っていうか本サビ入ってあえて暴れないのが渋いです。
0:53~0:54の手でパクパクするところ。今回のりりぃさんのネタで唯一ギャグっぽい動きでした。1個だけ入れてくるのがまたニクイといいますかw
ここ、MEGANE君が「手が奥さんと娘さんに見えて、家族が透けて見えて泣いた」って最高にエモい事言ってましたが、りりぃさんに「(そう言う)意図はなくウォウウォウに音ハメしただけです」ってあっさり否定されててめっちゃ笑いましたw いいぞMEGANE君、そういう独自の感性すごい好きだw
1:01の左右左って八分で矢印来るところ、肩を上下しながら踏むのめちゃキュートですね。なんかもう細かい動き全部上げてたらキリなくて困るんですがw
ドルフィンの後の1:08の右フリーズアロー、これどうやって判定取ってんの?www何回見ても分からんw ギャラリーさんの頭でちょうど見えないしw
1:14~1:17の、この曲中最長のフリーズアロー。上を見上げ振り返りながら、からの素早く足を入れ替えて片足でターン!手の振りも入っててとてもキレイですしフリーズアローも切れていません!さっすが!
最後の左右同時踏みは手と膝、しっかり同時にパネルを押してるので判定も取れてます。その直前の下も膝打ちで取ってます。そしてシメのポーズはたっぷり5秒はキープしてますね。たまーに曲終わった瞬間素に帰る人いますけどあれ結構興冷めで、りりぃさんはその辺ももちろん計算済みと言わんばかりでした。
今回のりりぃさんのパフォ動画、1分38秒なんですけどね。お気付きでしょうか。PSSP2018の全動画で一番尺が短いんですよ。つまり一番表現する時間が短かったにも関わらずシングルとして優勝してるんですよね。こらもう伝説なのでは。
ところでですね。
19年前に行われた唯一の公式パフォ全国大会「KOFD」で優勝した、僕も尊敬してやまない中野さんがですね、
「もう同じこと思ってる人たくさんいるのを確認したし、多分本人も自覚あると思うんだけど、りりぃ君たちのパフォって凄いけど全く面白くないのよね」
と言う事をツイッターでおっしゃってました。
多分若い現役の方でこのツイートを見た人は、「うわっ、老害・・・」とか思われた事でしょう。そのお気持ち大変良く分かります。小生も「全く面白くない」は言い過ぎやと思いますし、わざわざ「もう同じこと思ってる人たくさんいるのを確認した」って言って「思ってるの俺だけじゃないよ」って予防線張ってるのもあざといなぁと思いますw
でもまぁ中野さんの言わんとせん事も何とな~く分かる気がするんです。偉大な先人の発言を老害認定して唾棄するにはあまりにももったいないです。
りりぃさん、とりわけ今回は「コンペ」を主眼に置いた勝つ為のパフォを披露しました。特筆すべきはそのマーケティング能力とセルフプロデュース能力で、僕は質でも量でも敵わないなぁと感服させられました。
では、勝利したのはりりぃさんだったとして、一番心に刺さったのはどのパフォだったかと言われれば、それは審査員またはギャラリーそれぞれでありましょうが、全員がりりぃさんを選んだとは言い難いでしょう。
エンターテイメント性ではぺんこ氏の方が上でしたし、ただただ盛り上げる力に関してはシ~モネ~タ満開ちゃんが一番だったし、曲の必然性を一番感じたのはさぼんちゃんだったし、お笑いでは自分が一番だった(とここは正直信じたい)と個人的には思う訳です。 でもやっぱり総合力って聞かれると、満場一致でりりぃさんじゃないのかしらね。一番強かった。
そう、「強い」と「おもしろい」は必ずしも合致しないんですよね。ここで言う「おもしろい」は決してお笑いのおもしろいではなく。「みんなの期待に応えながら予想の上を行く」みたいな、新機軸と言うか斬新さと言うか。「こんな楽しみ方あるのか」と思わせつつ「それ絶対楽しいよね」と分からせると言うか。(ゴメン、めっちゃわかりにくいよねw)
りりぃさんに限らず最近のみんなはちゃんと作ってくるよね。その「ちゃんと」してる全体の風潮も含めて、中野さんに「面白くない」って言わしめたんじゃないのかな・・・って勝手に推測してます。嫌われるのを覚悟で申し上げますと、「勝つ為に作ったのが見てる人に伝わったから面白くない」と感じられたんじゃないかしら。
あ、絶対に勘違いしないでほしいんですけど、中野さん悪者にしたいんじゃないし悪くないからねw 上記ツイートの後半では、
「これってつまり文化の成熟で、言ってみればポンチ絵しかなかった時代から、ストーリー漫画を描く手塚治虫が現れたような。」
っておっしゃってまして。
昔、それこそ20年前は、パフォ大会に「阪神タイガースのハッピを着てただ画面見て普通に踏むだけ」みたいな人が結構いたんですよ。「DDRパフォ」の定義も方法論も定まってない黎明期。どこを掘ってもゴールドラッシュみたいな状態でそりゃあ面白かったさ。たまたま自分も「3人でパフォ」なんて新機軸打ち出してチヤホヤもされました。ただ、金山もようけあったけど、ただの毒沼みたいなんもようけありましたw
20年経ちまして。文化は成熟しました。金脈もほとんど掘り起こされました。
今から「面白い」事を見つけるのは簡単ではないでしょう。
でもりりぃさんが「面白い」事を探求していない訳ではありません。それは小生も、きっと他のパフォーマーも同じです。
あくまでもゲームとしてDDRを楽しみつつ。新しい「面白い」が見つかるといいよね。
あ、いい言葉見つけたよ。今思いついた。
「遊び心」だ。
「遊び心」の感じられるパフォ。これだ。
りりぃさん、また機会があったら、暇な時でいいんで、一緒に「遊び心」溢れるパフォをしようよ。そう、下六組でもやりましょう(笑)。以前ツイッターでぺんこ氏が「矢印に失礼なパフォ」って言ってたけどあれマジで金言だわ・・・。
と言う訳で。今回はこの辺で失礼します。
あれっ、今まで4人ずつで書き進めて来たんですけど、今回5人書いちゃったw なんでやろ・・・途中、全然気付かなかった・・・。
プチプチ・・・(脳細胞の死滅していく音)